「愛してる。」の言葉さえ…

 

 

「なぁゾロォ〜、暇だなぁ〜」

ルフィはゾロの方へ紙飛行機を投げつけながら言った。

 

「ZZZZz・・・」

何も当たっていないかのように眠り続ける。

 

「なぁってば!!」

腕を伸ばして紙飛行機を取り、一発叩いた。

 

「グガッ!!!」

変な声と共にゾロが起きた。

「お前…」

虚ろな目でルフィを見据え、刀に手をかけた。

 

「おっやるかぁ〜?」

ルフィはウキウキとしながら構えた。

その時

 

――ガツン

 

二人の頭に拳骨が飛んできた。

「何やってんのよ!!まったく…」

呆れ顔をしながら溜息を吐く。

「ルフィ…あんた暇だからって暴れないでよ…」

ナミがルフィを一括する。

その間にゾロはまた眠りにつこうした。

 

――ガンッ

 

「?!何すんだよ!!」

ゾロは不意の拳骨にうろたえた。

脇でルフィはゲラゲラと笑っている。

 

「あんたがもうちょっとルフィをかまえばいいのよ!!!」

ナミは実は一番強いのではないかと思うほどの威圧感がある。