君と笑えるなら・・・

4 はじまる予感

 

あの日から、部屋の扉を開けても神田の姿は無かった。

毎日毎日、僕の後をつけていた奴。

それが急にいなくなるとなんだかおかしい。

僕、おかしくなっちゃったのかな・・・

そんなこと考えながら、アレンは窓に近寄った。

 

「少し寒いなぁ・・・。」

捲くっていた袖を元に戻そうとした。

「あっ・・・」

手首に微かに残る跡。

神田は何のために僕に・・・・・・

 

 

「ちっめんどくせぇ・・・」

そういいながらも、まじめに任務をこなす神田。

「そういうなよぉ〜神田ぁ〜」

少し軽めにいうデイジャ。

「あぁ・・・よしっ行くか。」

やっと重い腰を上げ、アクマ達の前に出た。

 

 

 

「今日は何食べるの?」

いつものようにジェリーさんがアレンに聞いた。

「・・・・・・・・・・・・と、みたらしとお蕎麦かな!」

「ヒュ〜。いつもながら、すごい量ね。じゃぁ待ってなさい。」

そう言ってジェリーさんは厨房に入っていった。

 

何で蕎麦なんか・・・

まぁいっか。「よし。いただきます!」

 

 

「ふぅ〜ごちそう様。」と手を合わせたアレンはすぐに部屋に戻った。

「さてと、お風呂にでも行こうかな。」

準備をしたアレンは大浴場へ向かった。