君と笑えるなら・・・

13 僕らの足音

 

僕はそのままの足で神田…いやユウの部屋に向かった。

だんだん近づいて行くにつれて、僕の鼓動が高鳴る。

この気持ちに気づいてはいた。

だけど、気づけばどうなるのかが分からない。

それが怖くていつも蓋をしてたんだ・・・

 

でも、もう無理だった。

僕の蓋はいつの間にか閉まらなくなっていた。

 

 

――コンコン

 

一応ノックをしてみた。

 

――シーン

返事が無いことくらい知っていた。

予測できる自分がまた可笑しい。

扉を開ける。

 

「………」

いつもより長かったな。

またにやけていた。

「…なんか用かよ。」

素っ気無いがこっちを見てくれた。

「………ユウ。」

 

――?!