刀傷

   

     2 二人…三人の旅

 

江戸時代、出会った二人。いや…実は三人。

琉球男・ムゲン、冷静長髪メガネ・ジン…………茶屋にいた女・フウ。

ムゲンとジンが捕まって処刑されそうになったり、

それをフウがちょっと助けたり、

まぁいろいろあって、三人は旅に出る。

 

えっ?なんのって?

なんだったっけなぁ…

 

 

 

「ひまわりの匂いのするお侍さんを探す旅!!!」

 

 

そうそう。それ!!

三人はその旅に出たのでありましたぁ。

 

 

 

「なぁ腹減ったぁ!!!」

だら〜んと上半身を垂らしムゲンは前を歩くフウに向かって言った。

「同じく。」

言葉短く言うジン。

二人とも死にそうだった。

 

「うっさいわねぇ〜。あたしだってお腹減ってんのよ!!」

ブツブツ言いながらフウはスタスタ歩いていく。

 

「おい!!どっか入ろうぜ。もう限界だ。」

ムゲンはフラフラと店に向かいながら言った。

 

「ちょっちょっと!!お金はどうすんのよぉ!!」

フウはムゲンを止めようと歩み出る……

 

が!!ムゲンに続き、ジンも店に入ってしまった。

 

「なんなのよ。まったく。」

ブツブツ言いながらもフウは二人に着いていった。

 

 

宿屋に入った三人は二部屋に分かれた。

たらふくご飯を食べた三人はムゲン・ジンの泊まる部屋で今後のことを話し合った。

 

「あんたたちどうすんのよ。ご飯も食べちゃったし、お金ありませんって言ったら掴まっちゃうじゃない!!」

フウは口うるさい。

二人は溜息をつき、「なんとかなるだろ…」と呟き、床に就いた。

フウはしぶしぶ部屋に戻った。